「知って安心 成年後見制度 パート2」 -福祉関係者の成年後見制度利用促進講座-

 今年度の市民福祉講座が先頃、福祉保健センターを会場に開催されました。今回の講座は、昨年度開催し大変市民の皆さんが関心を持たれている『成年後見制度』を引き続きテーマにして、福祉関係者等による制度利用の促進を目的にした内容で行われました。
 講座では、昨年9月より司法過疎地域である当市に開設されました、法テラス鹿角法律事務所の寺井弁護士より成年後見制度を取り巻く現状報告がされました。その中で、全国的には成年後見制度の利用は年々増加傾向にあるが、全国一の高齢化率が高い秋田県では利用が低調である現状が報告され、その理由としては「関係者や家族の知識不足」「市町村長申立・後見人の報酬助成の不活発」「成年後見の担い手不足」などが要因ではないかと推測しており、今後更に高齢化が進む当市においての対策の構築に向けた取組みの必要性が問いかけられました。

 また、成年後見人等の業務を理解する講義では、成年後見人として活躍されている、権利擁護センターぱあとなあ秋田の社会福祉士の工藤さんより後見業務について実際に準備する書類や手続きの方法などこれまで支援した方々の事例を交えて分かりやすい説明が行われました。

 最後に行われたパネルディスカッションでは、福祉関係者によるこれまでにまた今後成年後見制度の利用に関係する事例提供が行われ、意見交換が行われました。相続手続きが必要になり、成年後見制度の申立てにつながった障がい者の事例、今後制度を利用することにより新たな支援が可能になる高齢者の事例などが紹介されました。しかし、現在の成年後見制度の中身では、「医療同意や身元引受人」などの行為ができない問題点も提起されるなど、今後も関係機関が連携を図り新たな対策を講じる必要性もあることも投げかけられました。